
今回の訪中の大きな目的の一つが銀行口座の開設であった。前回来たときに香港上海銀行で口座開設をしたのだが、開設したときにはなかった口座維持手数料が毎月200元、3000円以上も取られるわ、北京の支店から上海の口座に入金しようとしたら手数料を50元、750円以上も取られるわ(なんで同じ銀行の別の支店に入金するのにそんなに高い手数料を取るのか全く以って意味不明)とにかく手数料ばかりかかるので、そうではない、普通の中国の国内銀行で口座を開きたかった。本当はインターネットで調べて良さそうだった中国工商銀行にするつもりだったのだが、ちょうどホテルの隣に招商銀行があったので物は試しと中に入ってみた。
中は窓口が4つ5つとカウンターが一つあるだけの小さな店舗で、これじゃあダメかな、と思いつつ「日本人なんだが口座を開けるか」と訪ねると「パスポートは持ってるか」と聞かれたので「もちろん持ってる」と答えると、奥に入ってなにやら相談している様子だったが、すぐに書類を何枚か持ってきて「これに記入しろ」という。それはお決まりの口座開設申込書のセットで、問題は中国国内の連絡先がないくらいで、後は特に問題なく記入して係りのおじさんに見せると、番号札をくれて「コレ持って待ってて、番号を呼ばれたら窓口に行け」という。おいおい、新規の、それも外人の口座開設を普通の窓口でやるんかい、といささか驚いたが、言われたとおりにする。待つことしばし、やがて順番が来て窓口に書類とパスポートを出すと、なんと普通に手続きを始めるではないか。途中でいくつか質問があったり、隣の係員と相談したりしながらおよそ20分ほどで口座が出来てしまった。更に驚いたことにその場でATMカードをくれて、それだけが口座の証明だという、というか通帳というものはないらしい。更にどうしても必要不可欠なインターネットバンキングの申し込みもして、手続き完了までトータル30分ほど。文字通りあっという間に口座が出来てしまった。
日本の銀行で、それも行員10人ほどの小さな支店で外人がフラッとパスポート一つで30分で口座が出来て、ATMカード、いや正確にはデビットカードで町で支払いにも、インターネットで電子マネーにも使えるカードをその場でもらえるだろうか。絶対にありえないだろう。帰り際に業務態度の評価というボタンを押せ、と言われたので「最高」にしたのはもちろん、窓口嬢にも受付のおじさんにも「日本の銀行よりずっとサービスが良い」と言って気持ちよく外に出た。
この口座については日本に帰ってからインターネットバンキグの操作でかなりすったもんだしたのだが、結果的に全て自己解決して、現在は何の問題もなくフル稼動している。日本の銀行は少し中国の銀行の爪の垢でも煎じて飲んだらいかが。はっきり言ってサービス態度からシステム的なものから全てにおいて中国の銀行の方が日本より何倍も優れている